たま漢方堂の『健康豆知識~春夏秋冬~』

2003-09-26

Vol.193 慢性腎炎

お茶と青魚で体脂肪が減って下腹部がスリムになった。某テレビ番組での実験結果です。
下腹部の締まりは若さの象徴で、加齢とともに締まりがなくなる下腹部は、腹筋運動で引き締めるのが早道です。年齢にあわせてゆっくと、軽く行っても効果は出ます。筋肉を使えば代謝が高まり、脂肪の燃焼が進みます。腹筋運動で下腹部の筋肉を使うと、腸が元気になり、便通も快適になります。筋肉を使うと代謝が高まり、総ての内臓が元気になるので、自らの体を動かす努力が大切です。バランスの良い食事と筋肉の運動は老化を遅らせます。

年齢が高い人ほど発生率が高いといわれる病気のひとつに、たん白尿や血尿が続く慢性腎炎があります。慢性腎炎は急性腎炎が治りきらないで慢性化する場合と、急性腎炎にかからないのに、たん白尿や血尿が続き慢性腎炎になる場合がありますが、ほとんどの慢性腎炎は原因が不明といわれます。

慢性腎炎の経過は一様でなく、慢性腎炎でありながら腎機能が低下しない潜在型や、潜在型が移行したネフローゼ型、再発を繰り返しても腎機能が低下しない型、次第に機能低下して慢性腎不全になる型などがあります。

機能低下で腎不全に陥る場合でも発病までに十年から四十年の幅があり、経過は様々です。慢性腎炎は特有の自覚症状がないので、偶然にたん白尿や血尿が見つかって診断される場合がほとんどと言われます。しかし、扁桃腺や咽頭炎などの感染症の3~4日後に赤葡萄酒様の血尿が出たり、急にたん白尿が増え、目の周囲などに浮腫が現れるといった症状が現れることもあります。

2003-09-01

Vol.192 膀胱炎かと思ったら

膀胱粘膜に細菌感染などが起こり発生する膀胱炎、膀胱炎は冷えや疲れが引き金となり起きやすいものです。

通常、膀胱の粘膜は丈夫です。膀胱粘膜には病原微生物に対する防御力が備わっているので、簡単に炎症が起きません。菌が侵入しても自然に排除されることが多いものです。しかし、体力の低下や冷え、尿の通路障害などがあると防御力が衰え炎症が起きたりします。

頻尿、排尿痛、残尿感、尿のにごり、血尿、下腹部の痛みなどの症状が起きる膀胱炎ですが、通常発熱はしません。発熱を伴う場合は、腎盂炎を合併しているかも知れません。治りにくい膀胱炎だと思っていたら、膀胱付近の内臓の炎症が膀胱に影響して膀胱炎に似た症状が出ていたなどということもあります。特に無症状の血尿や、短期間で消えてしまう血尿など、なにげなく見過ごしてしまう血尿は、隠された病気を原因とすることもあります。いずれも早めに医師の診断を受け、適切な処置をすることが大切です。

泌尿器は女性ホルモンの影響を受ける器官です。更年期に入ると、頻尿、失禁など、泌尿器に関する症状が出やすくなるのは、更年期を境に女性ホルモンの分泌が減ることにより、泌尿器が衰え始めるからです。更年期以後の対策として「ローヤルゼリー」や「霊芝」などのサプリメントで老化を予防することは、泌尿器の衰えを遅らせることに役立ちます。