たま漢方堂の『健康豆知識~春夏秋冬~』

2008-02-24

Vol.239 ゆ ず

昨日、東京では春一番が吹きました。しかし直後、一転して寒さが押し寄せ、身体もついていくのに大変です。
今年の冬は予想外の寒さ。ひどい「アカギレ」や「かかとのガサガサ」に悩んだ方も多かったのではないでしょうか。春を目前に控え、まだ治らないガサガサにお悩みの方へ、今回は柚子のお話です。

柚子の皮には精油成分が、皮の下の綿状の部分と種にはペプチンが含有され、肌をやさしくいたわってくれます。

柚子の種をグリセリンに漬けると柚子の化粧水ができますが、柚子の果汁以外(皮と綿状の部分と種)を日本酒に2~3日漬け込み、抽出液をガサガサのかかとに塗布しますと、数日間でつるつるになります。

手のアカギレにも効果的で、毎日塗布するとアカギレは数日間で改善します。肌の弱い方は、柚子の皮の下の綿状の部分と種を、弱火で30分間ほど煮たものをつけることを繰り返すと、アカギレはきれいに治ります。

柚子は、丸ごとお風呂に浮かべ、入浴剤として用いたり、化粧水として用いるなど、美肌作りに貢献してくれます。
この他、柚子で作るジャムは大変に風味があるなど、柚子は利用価値の高い果実です。