たま漢方堂の『健康豆知識~春夏秋冬~』

2007-04-24

Vol.233 東京都初のセラピーロード

新緑の季節になりました。庭の木々、街路樹、川のほとりと何処も若葉が輝いています。
当店から約一時間のところに大木が生い茂る三頭山があります。三頭山の麓は整備された「都民の森」になっており、軽装でも歩けるようウッドチップが敷き詰められています。チップを踏みしめ、ゆるやかな斜面を少し登ると「大滝」に出るなど、四季を通じて人気のある場所です。檜原村はこのあたりを「森林セラピーロード」に申請したと2006年9日8日の西多摩新聞に記載されました。(のち今春認定済み)

この記事によれば、宿泊施設を備えた「森林セラピー基地」と遊歩道中心の「森林セラピーロード」は、健康増進やリハビリ効果が期待できる森林保養地として林野庁などが認定を推進し、(社)国土緑化推進機構が全国から候補地を募り、2005年4月から全国で実験が開始され、当初、基地6ヶ所とロード4ヶ所が認定されました。2006年に候補になったのは15ヶ所で、「都民の森」はこの中に含まれていました。

実験は森林館~三頭山までの約1kmを通行止めにして行なわれ、被験者12名のストレスホルモン・唾液コルチゾールや副交感神経活動などの7項目を測定しました。また、樹木が放散する芳香性物質のフィトンチッドなどを分析する物理実験も行なわれました。
同研究所は、ウッドチップが敷かれていて歩き易い、涼しく針葉樹の巨樹があるなどの理由で「都民の森」を高く評価していたとのことですが、今年2007年3月、予定通り認定され、東京都で初めての森林セラピーロードが誕生しました。
三頭山は、樹木、滝、野草、多種類の小鳥など見所が多く、季節を問わず楽しめる山です。