たま漢方堂の『健康豆知識~春夏秋冬~』

2005-10-31

Vol.217 マイタケ

今年のカレンダーも残り少なくなりましたが、秋の味覚は満喫されましたか?
秋といえばキノコ。スーパーの店頭にはいろいろなキノコが並んでいますが、キノコは豊富な食物繊維やアミノ酸を含有し、キノコ多糖体が免疫を高めることはよく知られています。シイタケは健康食品としてエキスで売られ、マッシュルームは消臭キノコとして粒で売られています。マイタケも最近、粉末として製品化されています。

マイタケの含有成分を食品分析表から引用しますと、マイタケ100g中、水分9.3g、たんぱく質21.9g、脂質3.9g、炭水化物5.0g、灰分5.0g、ナトリウム3mg、カリウム2500mg、カルシウム2mg、マグネシウム100mg、リン700mg、鉄2.6mg、亜鉛6.9mg、銅1.78mg、マンガン0.47mg、ビタミンD/14μg、ビタミンB1/1.24mg、B2/1.92mg、ナイアシン64.1mg、B6/0.28mg、葉酸220μg、パントテン酸3.67mg、水溶性食物繊維1.5g、不溶性食物繊維39.4gとなっています。

日経ヘルスの記事によれば、マイタケ抽出物・Dフラクションは免疫力を高め、ガン細胞のアポトーシスを導くとの記載があります。また、マイタケのガンやエイズに対する有効成分の検証も、日米の医療機関などですすめられているとのことです。
水気が少ないけれどプリプリして美味しいマイタケ。キノコパワーを日常に活かしたいものですね。

2005-10-30

Vol.216 お茶

最近、秋摘みの新茶をいただきました。話によるとお茶の葉は年に3回新芽が出るので、春に3回摘まず2回にしておけば、秋にまた新芽が採れるのだそうです。秋の新茶はわずかに山の香りを感じ、風情がありました。お茶は味わいもさることながら、優れた効用があるのが嬉しい飲み物です。

お茶の効用について、05年7月30日の日経新聞には「コレラ菌に対しての抗菌・殺菌効果について」という記事が載っていました。これはお茶に含有されるポリフェノール、カテキンによる効果なのだとか。食中毒を起こす細菌である腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌、サルモネラ、カンピロバクター、病原性大腸菌O157や赤痢菌に対しても同様に抗菌・殺菌効果が得られるとのことです。

では、このような効果を得るために飲むお茶の量はいかほどでしょうか。各種実験の結果からは、カテキンが十分に存在する一煎目か二煎目のお茶で、茶碗で1~2杯だそうで、この働きは紅茶、ウーロン茶にも見られます。

なお、カテキンは牛乳たんぱく質と結合する性質があるので、お茶と牛乳と一緒に飲むと、抗菌・殺菌効果は発揮しないとのことです。