たま漢方堂の『健康豆知識~春夏秋冬~』

2006-06-27

Vol.224 野菜と果物

このところ雨や曇天が続きます。久しぶりに晴れたら気分爽やか、たっぷりと日光浴をしたいところ。ですが、強い紫外線を浴びると、体内に活性酸素が生産されることが知られている最近では、帽子なしでは歩けません。

人間だけでなく植物もまた、強い紫外線を浴びると化学反応によって活性酸素が発生します。活性酸素の消去が遅れると植物の細胞は傷つき枯れてしまうので、自分を守るため植物は活性酸素を除去するための抗酸化成分を生産し身を守っています。

日経ヘルスによれば、植物の抗酸化成分は、植物の抗酸化成分はビタミン・カロチン・ポロリフェノールなどで、人間に役立つ成分ばかり。「フルーツは抗酸化成分の宝庫」であると記載されています。
植物が身を守るために作り出す抗酸化成分は、人間の体内で発生する活性酸素の消去に役立ちます。
人間の場合、活性酸素は、呼吸で取り込む酸素が化学反応を起こした後に発生するのをはじめ、喫煙や飲酒、環境汚染、ストレス、紫外線の影響など様々な理由で発生します。

発生した活性酸素は体内の酵素によりいち早く消去されますが、増えすぎた活性酸素は遺伝子を攻撃し、ガンのリスクを高め、細胞膜をさびつかせ過酸化脂質を作るなど、数々の障害を引き起こします。

そこで必要になるのが抗酸化成分を含む果物や野菜などで、記事によれば、米国ではガンや生活習慣病予防のために「一日に野菜400g、果物320gの摂取」を勧め、日本でも平成13年から農林水産省が「毎日果物200g運動」を展開中とのことです。