たま漢方堂の『健康豆知識~春夏秋冬~』

2006-08-08

Vol.226 森林浴

長かった梅雨が明け、照りつける夏の太陽に木立の涼風が懐かしく感じられます。

涼風が普段のイライラをほどよく癒してくれる、森林の散歩。森には何種類もの揮発性芳香物質が漂っているのだとか。揮発性芳香物質を浴びながら歩く森林浴は、気分を爽やかにしますが、そればかりではなく、「心の病を改善する療法」として用いられているとのこと。(日経ヘルス2005年10月号記載)

芳香性物質の名は「フィトンチッド」。
フィトンチッドを浴び、森林の緑や紅葉、風の感触、せせらぎの音など、五感に心地よい多くの刺激を身体で感じながら平坦な森の道を歩けば、疲れやストレス、軽症のうつ、自律神経失調症、軽めのパニック障害が軽減されるのだとか。
森林浴を療法として治療の一環に取り入れている赤坂溜池クリニックの降矢英成院長によれば、森林療法に向くのは、傾斜が少なくなだらかな道が30分以上続く森で、この条件は日本には少ないとのこと。
おすすめは清里、草津、軽井沢、北海道下川町の森林です。

当店付近には川があります。河原には木立が続き、早朝は川霧がたちこめることもあります。霧で覆われた、えんじゅ、桑、クルミの木などの中を散歩するとき、気分はリフレッシュします。
夏の日中は上記の森林浴のようにはいきませんが、自然が心を落ち着かせてくれることは確かですね。