たま漢方堂の『健康豆知識~春夏秋冬~』

2008-06-29

Vol.240 身体を動かすこと

梅雨入り前の5月から雨の多かった今年。すっきりしない天候のためか、咳や耳の痛みなどの、治りにくい風邪に悩まされる方も多いようです。
日々の気温差が6℃を超すときは体調が乱れやすいので、衣服での調節が大切です。また、雨の日は外出もためらいがちですが、こんな時こそ身体を動かし代謝を良くし、免疫を高めたいものです。

日頃こまめに身体を動かしている人は、そうでない人に比べ、死亡リスクが3~4割低くなるとの免疫調査結果が厚労省により発表されました。

これを取り扱った6月4日の日経新聞の記事によると、全国の45~74歳の男女8万3千人を対象に、スポーツや歩いたり立ったりする身体活動の量に応じ4グループに分け比較、9年間追跡調査。
最も身体活動が多いグループは、最も少ないグループに比べ、期間中に死亡するリスクが男性27%、女性は39%低いという結果を得ました。
また、身体を動かしている男性では、ガンによる死亡リスク20%、心疾患による死亡リスクは28%低下。女性でもガン死亡リスク31%、心疾患や脳血管疾患の低下傾向が見られました。

身体活動が多いと死亡リスクが少なくなるメカニズムは、完全には解明されていませんが、肥満防止効果などが早死の予防につながると考えられるそうです。