たま漢方堂の『健康豆知識~春夏秋冬~』

2003-09-01

Vol.192 膀胱炎かと思ったら

膀胱粘膜に細菌感染などが起こり発生する膀胱炎、膀胱炎は冷えや疲れが引き金となり起きやすいものです。

通常、膀胱の粘膜は丈夫です。膀胱粘膜には病原微生物に対する防御力が備わっているので、簡単に炎症が起きません。菌が侵入しても自然に排除されることが多いものです。しかし、体力の低下や冷え、尿の通路障害などがあると防御力が衰え炎症が起きたりします。

頻尿、排尿痛、残尿感、尿のにごり、血尿、下腹部の痛みなどの症状が起きる膀胱炎ですが、通常発熱はしません。発熱を伴う場合は、腎盂炎を合併しているかも知れません。治りにくい膀胱炎だと思っていたら、膀胱付近の内臓の炎症が膀胱に影響して膀胱炎に似た症状が出ていたなどということもあります。特に無症状の血尿や、短期間で消えてしまう血尿など、なにげなく見過ごしてしまう血尿は、隠された病気を原因とすることもあります。いずれも早めに医師の診断を受け、適切な処置をすることが大切です。

泌尿器は女性ホルモンの影響を受ける器官です。更年期に入ると、頻尿、失禁など、泌尿器に関する症状が出やすくなるのは、更年期を境に女性ホルモンの分泌が減ることにより、泌尿器が衰え始めるからです。更年期以後の対策として「ローヤルゼリー」や「霊芝」などのサプリメントで老化を予防することは、泌尿器の衰えを遅らせることに役立ちます。