たま漢方堂の『健康豆知識~春夏秋冬~』

2005-08-29

Vol.215 抗酸化力と果物

もうすぐ9月ですが、まだまだ暑さが続いています。暑い季節、なんといっても美味しいものは、ひんやり冷やした果物ではないでしょうか。メロン、スイカ、オレンジ、キウイ、マンゴ、アボガドなど、食べるとすぐに疲れが消える気がします。野菜や果物の摂取は体内の活性酸素の消去を早めます。

果物の抗酸化効果について、日経ヘルス2005年5月号には次のように記載されています。「水に溶けやすいビタミンCは血液中で酸化を防止し、脂に溶けやすいビタミンEやカロチノイドは血管壁や内臓・皮膚で酸化を阻止する」

記事には、果物の多種多様な抗酸化物質が載っていました。マンダリン種オレンジや温州みかんに含有する抗酸化物質は、脂溶性のカロチノイドや水溶性のビタミンC、ポリフェノール。
リンゴ:ビタミンCやアントシアニン、ポリフェノールのカテキン。
赤ブドウ:ポリフェノールのアントシニアン・カテキン・タンニン。
キウイ:ビタミンE、ビタミンC、ポリフェノールのタンニン。カシス:ポリフェノールのアントシアニン・カテキン・タンニン。
ザクロ:ポリフェノールのタンニン・エラグ酸。
イチゴ:ビタミンC、ポリフェノールのアントシアニン・カテキン・タンニン・エラグ酸。
モモ:ビタミンE、ポリフェノールのカテキン・クロロゲン酸。

リンゴやブドウのカテキンはお茶に匹敵するほどだとか。また、ヨーロッパ3ヶ国で行われたコホート研究では、果物を多くとる人ほど肺がんになりにくいとのこと。
美味しい果物で元気になれるのは有難いことですね。