たま漢方堂の『健康豆知識~春夏秋冬~』

2006-09-04

Vol.227 メタボリック症候群

もしもウエストサイズが男性85cm以上、女性90cm以上あったら要注意!
最近、ウエストのサイズで肥満を判定する、メタボリック症候群を予測する取り組みが注目されています。

メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)は、高脂血症・高血圧・高血糖のうちの二つを併せ持つもので、放置し続ければ心筋梗塞や脳卒中、糖尿病などの生活習慣病になる危険度が高いと言われています。

ウエストサイズを測り、該当者はサイズを減らせばこの危険度が減るという健康管理法をすでに実施している様子をNHKテレビでも見ました。ウエストサイズが健康と深く関連するのは確かなようです。

厚生労働省は、2008年4月からメタボリック症候群の考え方を健康診断に導入し、健康項目に腹囲や血清尿酸の測定を新たに義務付けることを決めました。対象は40歳以上。腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上の中からメタボリック症候群の有病者と予備軍を抽出し、健康指導で生活習慣の改善を図るとしています。(日本経済新聞2006年7月11日朝刊より)

個々の生活習慣を指導することは困難としながらも、保健指導では健診と問診の結果から生活習慣病の危険度に応じ、受診者を三つのレベルに分類。
危険度が高い人は「積極的危険レベル」とし、食生活の改善や運動、禁煙などの支援プログラムを3~6ヶ月間行なう。
それに次ぐ人は「動機づけ支援レベル」とし、原則一回の生活改善指導を行なう。
それ以外は「情報提供レベル」とし、生活習慣病に関する情報を提供する。

厚生労働省は健診などの改革を機に健康づくりの国民運動家を目指し、2015年度で生活習慣病の有病者と予備軍を25%減少(2008年度を基準)させるとしています。