たま漢方堂の『健康豆知識~春夏秋冬~』

2008-07-23

Vol.241 腰椎とカルシウム

風呂場掃除での転倒骨折、ベッドから落ちての骨折。高齢者の骨折は案外、家庭内で起きやすいものです。
中でも腰椎の骨折は、男性よりも女性に多いと聞きますが、その理由は、女性は男性に比べ、骨量が少ないからだとか。交通事故などは別として、転倒などでの骨折は骨量の減少が大きく関与しています。骨量に関するミネラルであるカルシウムを、年齢に応じてきちんと摂取したいものです。

高齢の女性に多い腰椎の骨折リスクとカルシウム摂取量の関係調査についてが、6月26日の日経新聞に記載されていました。
記事によれば、全国の40~69歳の男女約76,000人を10年間追跡調査したところ、女性でカルシウム摂取量が1日350mg未満の人は、1日700mg以上の人に比べ、腰椎骨折リスクが2.1倍という結果が出たとあります。

カルシウムの必要量を年齢別で見ると、12~14歳が1日900mg以上と一番多いですが、30歳以上も1日600mg~2500mgは必要です。骨量は30歳以降少しずつ減少するので、カルシウム摂取を増やせば、腰椎骨密度の減少を防ぐことができます。
老後の骨折対策は30歳から始まるので、30歳からはカルシウム摂取を増やしましょう。

カルシウムが多く含有される食物ですが、海草では昆布、わかめ、ひじき、青海苔など。乳製品ではチーズ。魚介類では桜えびや干しえび、ワカサギ、フナの甘露煮、ししゃも、煮干、たたみいわし。豆類ではアーモンド、ゴマなどに多く含有されます。
また、小松菜、モロヘイヤ、パセリ、唐辛子、大根の葉、シソ、カブの葉などの青菜にも含有されます。

カルシウムが不足しがちな人には、海の幸・牡蠣殻から作られた「新カイホーイオン化カルシウム」が毎日のカルシウム補給に役立ちます。